北陸新幹線の開業効果が継続する北陸・信州地域で、企業の求人充足率は低下傾向で深刻な人手不足が続いており,事業強化を目指して外国人労働者を求める動きが拡大しています。北陸・信州4県の外国人就業者数は,3万6千名(平成28年10月末現在)で全労働人口の約1.5%を占めていますが,従業上の地位は総じて低く,大学・大学院卒の高度職業人材の採用は停滞しています。
その原因・課題は,留学生の複雑なビジネスシーンに対する処理能力や職場での円滑な人間関係に必要な日本語能力の不足,企業の文化・習慣の相違などが挙げられます。
また,留学生に対して北陸・信州の地域企業の魅力が十分に伝わっていないことに加えて,地域の外国人受入体制が大都市圏ほど整っていないことも定着を妨げる一因となっており,留学生就職促進に係る地域的課題でもあります。